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聞きなれた言葉、かもだけど(海青)

  • 執筆者の写真: 明橋文学
    明橋文学
  • 2019年4月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年9月3日

 はじめまして。

 なんて言葉を死ぬほど多用した4月が終わろうとしてますね。ひとによりますかね。聞き飽きてる人にはごめんなさいですが、はじめまして。陽暮海青と申します。一応、「ひぐれみお」と読みます。読めなくていいです。いちいち聞いてください。そこからすこしお喋りさせてください。あなたとお話する口実に使わせてもらえたら、嬉しいです。


 

 自己紹介が好きだけど苦手です。どーでもいいこと喋りすぎちゃうんですよね。弟が2人いたりだとか、夏生まれだとか、今年で23歳になるとか、令和元年入社の一社会人だとかいろいろあるのですが、明橋文学の人としては、制作の人………かな?まだ正直定まってないのでこれからいろいろ探していきます。


 なぜ明橋文学の人になったのかを語るには、4年ほど遡らなければなりません。もうそんなに経ったのか。零人さんと出会ったきっかけは些細なもので。なのにいつのまにか私は彼女のことをソウルメイトと呼んでいました(いつの間にかすぎてはじめて呼んだのいつだか本当に思い出せないのです)。

 そんな折、『ヨウセイ』という作品で初めて明橋文学の世界に触れました。思ったことはいろいろあったんですが、まとめると「関わりたかった」の一言に尽きます。その想いが届いてなのか、どうなのか、次作の『夢途切相駆彼岸』で出演させていただくことになって。


 演出助手という名の合作者でした。私が演じた単衣という子が物語を語る子だったので。ちなみに陽暮の暮の字はこの子の苗字である「暮方」から一文字もらっています。そこで「語る」ということについて考えるようになったのが、本当の最初のきっかけです。


 その次の3月に私は別団体でひとつ区切りとして「自分の話」を舞台にあげることになってまして。その時、零人さんと翠ちゃんにお手伝い頂きました。かなり。初めて「語」ろうとする私が、上手く言葉にできない部分を(もちろん他の座組のみんなもですが)この人たちに掬い上げてもらって、伝えたいことがどんどん形になっていくのを感じて、「語り続けたい」と思ってしまったんです。書く方は諦めてたのに、諦めきれてない部分を拾い出されてしまったと、いうか。


 私臆病なので。冗談交じりに、遠回しに。演劇をちゃんと続けるのは厳しいかもしれないけど、「語ること」は続けたいなんてことを話したら、すっと、身構えてた私としては呆気ないくらいに、受け入れてもらった、というのがはじまりですかね。


 

 長くなりましたごめんなさい。兎にも角にも何度も書いた通り、明橋文学は「語る」場だと思ってます。特に「希望を語る」。翠ちゃんも言ってましたが、希望なんてそんな大それたものじゃなくて。ここで言う希望は、辛うじて縋るような、そんなものだと私は思ってます。絶望だったり、無力感だったり、寂しさだったり、どうにもできないこの気持ちを、語ることでほんの少しだけ肯定して、少しだけ前を向いて、手を伸ばしてみる。救いというと大袈裟ですが、ちょっとだけ、一緒に前も後ろも認めてくれる。私にとっての希望は、それくらいのもので。そういうことを語っていけたらなあと、個人的に思ってます。

でもこれはあくまで私なりの解釈でしかないんですけどね。根っこのところが近しい使徒たちですが、生まれも育ちも経験も違ってしまったのでどーにも語り方も人それぞれみたいで。みんなのために語ったり、自分のために語ったり、どこかの誰かのために語ったりする我々ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


陽暮海青

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