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季節の晴れ間(海青)

  • 執筆者の写真: 明橋文学
    明橋文学
  • 2019年8月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年9月3日

 梅雨、明けちゃいましたね。

……だいぶ前の話ですね。


6~7月のブログのテーマは「雨」もしくは「七夕」だったりしました。気づいたら8月ですね。…………締切を守るのは大人になっても大変だなぁ!とかそれっぽいこと言って濁させてください。そんなこんなで今回は、必然的に過去のお話になるわけです。過ぎ去った「梅雨」について私が思うことを、少しだけ。


 

個人的にではありますが。

四季の中なら、夏が好きです。生まれた季節でもあるかか、幼い頃から楽しい思い出には常に夏のイメージがついてまわっていました。季節をもう少し細かく分けるならば、夏が訪れて葉っぱの緑と空の青が綺麗な5月!と、ひぐらしの鳴き始めとともに夏休みの終わりが見えて、少し寂しくなる8月末。初夏と晩夏が好きな方は、私以外にも結構いらっしゃる気がしますね。


一方、6月。夏に籍を置きながら、連想される色は灰色。辛うじて紫陽花の青と紫。(偏見かもしれないですけど)6月が大好きだ!と声を上げる方は、他の夏の月と比べれば、些か少ないような気がします。


先日観に行った『天気の子』でも、雨は案の定、ちょっと疎まれてましたね。(ネタバレではないです。気になる方は劇場へ。好みは別れると思いますが、『君の名は。』ほどハッピーエンド!してないのが私は好きです。)でも、どこか雨と言うやつを、梅雨という季節を憎みきれない自分もいます。




「雨の日」と聞くと雨が振り続ける一日ってイメージですけども、「梅雨」と聞くとその前後の「夏と夏」が思い浮かんだりしませんか?……しませんかね?

近いものを出すなら、休みにならない4月30日とか、12月28日だとか、なんとも言えないあの「境目」の感覚。長雨のことは嫌いでも、夏に向けての助走期間みたいなあの季節は、どうにも憎めない。梅雨がなかったら夏だって、もう少し陳腐でつまらない暑いだけの季節だったかも。なんて、カンカン照りのコンクリートの道を、オフィスの窓から眺める今日この頃です。



単純に雨の涼しさが恋しいだけかも。



でもまぁ、なんでも「境目」って捉えると、結構いろいろ楽しくなったりします。中学時代の国語の先生の受け売りですが。小学生とかがよくやってるのは、横断歩道の白と黒の境目で意味が違ったり。神社の鳥居をくぐれば、世界が変わって見えたり。卒業式を境に、大人になった気がしたり。夏休みが明けたら、あの子が変わって見えたり。雨の日を境、少し空気が夏を含んだり。



…………もうすっかり夏ですね。少しとかいってる場合じゃないですね。暑い。夏が嫌いな方は、所詮春と秋の境目、とか思ってやってください。どうせ今年の梅雨と一緒で、気がついたら過ぎてます。もう8月ですし。どうせすぐに秋になって寒くなって気がついたら暖かくなってすぐに梅雨になる。で、また暑くなる。




待ち遠しくなってしまうのが、どうしても「梅雨」ではなく「夏」なのは、なんていうか、あれ、梅雨好きの人は許してください。


きょうはこのへんで。長くなっちゃってごめんなさい。

次のブログもお楽しみに。

陽暮海青

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